【Part 3】罠③:理念の共有不足〜社員の心が離れていく「静かな退職」の真因〜

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【Part 3】罠③:理念の共有不足〜社員の心が離れていく「静かな退職」の真因〜

経営者の皆様、株式会社オウエンタイの川内リョウです。

これまで、人がすぐに辞める中小企業が陥りがちな罠として、「条件だけの採用」と「現場への丸投げ」についてお伝えしてきました。本日は、3回シリーズの最終回。最も根深く、かつ最も重要な3つ目の罠、「理念の共有不足」についてお話しします。

給与や休日などの条件も悪くない。社内の人間関係も決してギスギスしているわけではない。新入社員の受け入れ体制もそれなりに整えている。それなのに、中堅社員や優秀な人材がある日突然「辞めさせてください」と言ってくる。あるいは、退職まではいかなくとも、言われたことしかやらない「静かな退職」状態の社員が増えている。

もし貴社の組織でこのような兆候が見られるとしたら、その真因は「会社の理念やビジョンが社員に共有されていないこと」にある可能性が高いです。

日々の目の前の業務や、今月の売上目標を達成することに追われるあまり、「我が社はなぜこの事業をやっているのか」「将来、この会社を通してどのような社会を作りたいのか」「お客様にどんな価値を提供し続けたいのか」という、会社の根幹となる「想い」を語ることを忘れていませんか?

人は、単に生活費を稼ぐためだけに働いているわけではありません。「自分の仕事が誰かの役に立っている」「この会社で働くことには意味がある」という実感、つまり「やりがい」や「目的意識」を本能的に求めています。

会社の目指す方向性(ビジョン)や、仕事の意義(理念)が見えない状態では、日々の業務は単なる「つまらない作業」に成り下がってしまいます。目標が見えないまま走り続けることは、精神的に非常に大きな苦痛を伴います。やがて社員はモチベーションを失い、「ここで働き続ける理由」を見失ってしまうのです。

逆に言えば、社員が「どんなに大変なことがあっても、この会社で働き続けたい」と心から思う最大の理由は、会社の理念への深い「共感」です。共通の目的意識を持った組織は、少々の困難では揺らぎませんし、社員一人ひとりが自律的に考えて行動する強いチームになります。

では、どうすれば理念を共有できるのでしょうか。 額縁に入れて壁に飾っておくだけでは、理念は浸透しません。最も効果的で唯一の方法は、経営トップであるあなた自身が、自分の言葉で、繰り返し繰り返し、理念を語り続けることです。

朝礼で、全体会議で、そして1on1の面談の場で。「この仕事は、私たちの理念のこの部分に繋がっているんだ」「あの時のお客様からのありがとうは、私たちのビジョンが実現した瞬間だったね」と、日々の業務と理念を紐づけて語りかけるのです。

経営者の熱量ある言葉こそが、社員の心に火をつけ、組織を一枚岩にする最強の接着剤となります。そしてそれは、離職を防ぐ最も強力な防波堤となるのです。

採用の焦りから生じる3つの罠。自社に当てはまるものはありましたでしょうか。 小手先のテクニックではなく、組織の在り方そのものを見直すことが、結果的に最も確実な「定着率向上」への近道です。株式会社オウエンタイは、そんな本質的な組織づくりに向き合う経営者の皆様を、これからも全力で応援してまいります。

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